あさえ がんばる

高校中退フリーターでしたが、現在はライター兼・会社員になりました

がんばりたいのに、がんばれない

あさえです。

もう今月の20日が簿記の試験日です。
頑張らなくっちゃいけなくて、試験は合格したいし勉強するのも別に嫌いじゃない。
新しい事を学ぶのは好きだし数字で遊ぶのだって好きだから簿記だって楽しいはずなのに、それなのに、がんばれない。

 

 

 

ここ数日、というか数週間。

頑張らなくちゃいけなくて、頑張りたかったのになかなか頑張れずにいました。


勉強する時間が全くないわけでは無くて、家に帰ってからあれをしてこれをしてこの時間で勉強しよう、これなら何時間できる、だとか計画を立てるところまではできるんですよね。

でも、家に帰っていざ勉強を始めると頭が全然回らない。
勉強不足でまわらないのも、もちろんある。


でもそれ以上に回らなくて何より集中できなくて雑念が酷い。
5分も集中できなくて視界に入るものが気になって突然片付けを始めたり、嫌いな片づけはもっと続かなくて片付けようと持ったはずのものをそのまま放り出してベッドに逃げて眠ってしまったり、そうして起きて眠ってしまったことに自己嫌悪したりしていました

 

 

ああ、もう今日もこんな時間だ。今日も勉強できなかった。
どうしてあそこで眠ってしまったんだろう。
またこのまま眠ってしまえば明日が来て仕事をしなくちゃいけなくて、試験日に1日近付く。
全然、勉強できてない。
つらい。眠りたくない。目がさえる。
どうして怠けてしまうんだろう。頑張らなくちゃ。
怠けている場合じゃない。
がんばらなきゃ、
がんばらなきゃ

 


がんばらなきゃって抽象的な事ばっかり言ってるから頑張れないんだ。
もっと分単位で細かく計画を立ててその通り行動したらきっとできる。

でも、できない。

全然できなくて、できなくて、頑張れなくて怠けてしまう自分が嫌いで、そんな泣きごとを言っている間にもどんどん試験日は近づいて行って、短期的な計画だけじゃなくて長期的な計画も立てていたのにそれにすら追い付かなくなっていって、どんどん計画から遅れていく。


土日に取り戻そうと思うのに1日中寝て過ごしてしまって起きている時間もスマホのゲームで時間を浪費したり。
ああ、遊んでばっかり。怠けてばっかり。
何の生産性もない事をしてまた時間を無駄にした。
遊んでないで勉強しなくちゃいけないのに。

本が読みたくなったりしても、違う、勉強しなきゃって思って机に向かうのだけれど、机に向かったところで止まってしまう。
参考書は目の前に広がっているのに。


やる気なんてやり始めればでてくるものだって知ってるから、だから無理やりやり始めるのに、やってもやってもやる気が出てこなくて5分で投げ出してしまう。
やる気が出ないなんて子供みたいな事を言っている場合じゃないのに。
結局無駄に過ごした時間は本を読んでいた方がいっそ有意義だったのにと思ってまた自己嫌悪。


ちゃんと申込をした。参考書も買った。試験代だって払った。
合格しなくちゃもったいない。
だめな自分に社会的な価値を付加する為に資格を取ろうとしているのにその過程でだめな自分を突き付けられて、だめだだめだなんて言ってても仕方ないだろって自分に言い聞かせるのにどうしても身体が頭が言うことを聞かない。

つらくてしょうがなくて、でも自分でなんとかするしかなくて、

だって頑張れれば全部解決なんだ。

私が頑張れば、頑張れない事に自己嫌悪することもなくて、明日がくるのだって怖くなくなって、きっと純粋に週末が楽しみになって、学ぶ喜びを感じて、自分が少し好きになって、試験に落ちたと罵られることもなくて、頑張った分の結果がついてきて、きっとまたもっと頑張れる。

なのに頑張れない。頑張れてないことを隠そうとしてまたもっと辛くなった。

 

 


つらくてしょうがなくて寝てしまえば直ると思って
そうして何日か過ごしていたのだけれど寝て直る分と起きてから蓄積される辛さのつり合いがとれなくなってきて隠せなくなってしまった。
家族の声も、会社での出来事も、楽しいはずの出来事すら辛く感じて何が辛いのかわからなくなって、何もかもが辛くなって、こんなのは甘えでしかないなって思いながら弱音を吐いた。


慰めてほしくて、励ましてほしくて、頑張れって言ってほしかった。
大丈夫だよ、頑張れるよって励ましてもらえればまた頑張れると思った。

でも、頑張らなくていいよって言われた。

 

 

頑張らなくていいよって言われるのは実はあまり好きじゃない。
私を気遣ってくれているとは分かっているのだけれど、頑張れない私に価値なんて無いし、頑張れない事は私にとって辛いことだ。
私は、頑張りたい。
頑張りたいって言ってるのにどうして否定するの。
辛そうだからと、言うけれど。
辛いからって頑張ることを辞めてしまったら私は何もできない。
辛くない事なんて存在しないのにどうしてそんな事を言うの。
頑張るための何かをちょうだいよって、思った。

 

思って、でもいつも諦める。
頑張らなくていいよ、って言われるんだなぁって。
その言葉がくると諦めることにしている。
理解されない事。頑張れない事。頑張らなくちゃいけない事。生きること。
自分自身の全ての価値を否定された気分になって、頑張ってやってきたことを否定された気分になって、諦める。
やっぱり私は自分一人頑張るしかないんだなって。それができないなら私の生に価値なんてないんだなって。


悪い癖だと分かっているのだけれど、私はあまり人の話を素直に聞けない。
特に自分についての事で人から意見やアドバイスを貰うと、何もわかっていない癖に口を出すなとか思ってしまう。反射的に。
思ってしまうことがわかっているから、最近は意識的にその思考を排除しているのだけれど、余裕がないとやっぱりそういう思考になってしまう。

 


頑張りたいのに、無責任に甘やかして、私がもっとダメになったらどうするんだ。
どうせダメになったら突き放すくせに。
頑張りたいって言ってるのにどうして応援してくれないの。

って思って、攻撃的にわめいて当たり散らした。

 

頑張れるようになったら、頑張りなよ。

って言われて、今頑張れなかったらいつ頑張れるんだって思った。

散々当たり散らしたのに、めげないでなだめ続けてもらってようやく少し冷静になった。
大丈夫なフリができるようになった。多分全然できてなかったけれど、少しだけでも冷静になったことは伝わったみたいでだから見逃してもらった。


頑張らなくていいって言うけどそれでも明日から頑張ろうって思った。
頑張らなくちゃいけないなってやっぱり思った。
少しわめいてすっきりしたなんて思って、自分の人間の不出来さに嫌になった。
でも、頑張らなくちゃって気持ちに押しつぶされそうになっている現状は不健全なんだなっていう認識は、した。

 

朝になって早起きができたことに少し満足した。

眠って少し冷静になった頭でやっぱり頑張る方法を考えていたのだけれど、少しばかり冷静になっていたから昨晩言われた言葉を振り返ることが出来た。
わかってないくせに、なんて思わないで受け止める。

 

 

頑張らなくていいよ
(そんなのうそだよ)
頑張れる時に頑張ればいいよ
(それはいつくるんだ)
平日に働いてたまの休みの土日に疲れちゃうのは仕方ないよ
(でもそれが普通だ)
好きな事だけしてればいいんだよ
(それじゃあ生きていけないよ)
好きな事をしていれば生きていけるよ
(それは君だけだ君が特別なんだよ)
頑張ってもいいけれどそれで病むのはだめ
(だって頑張れないんだ)
試験に落ちたら悲しいのはいいけど、それで他人にどう思われるとかそういうことを気にし過ぎるのはよくないね
(気になるんだから仕方ないじゃん)

 

 

頑張れる時っていうのがいつかくるのかわからなかった。
今頑張れないならいつになってもどうせ頑張れないって思った。
だから怠けているだけの今をどうにかしなきゃいけないって思って

突然、あれ、鬱状態なのかなって思考が降ってきた。


これすら甘えかもしれない。
鬱なんて甘えって言葉がここにはまるのかって感じだけど、その言葉が人を追い詰めることはもうあまりに有名だしその言葉で追いつめられる状況の私はやっぱり鬱状態なんじゃないか。


もうずいぶん良くなったと思っていたのに、やっぱり疲れているみたいだ。
そういえば最近お風呂に入るのが辛かった。
お風呂に入れなくなってくるのは体感的に多分鬱状態が酷い時だ。
食欲が落ちて、だるくて無気力で辛くてなにもかもが辛くてだから頑張らなきゃいけなくて頑張れなくてつらくての無限ループ。

調子が良くなればまた頑張れるんだろうか。
今の状況は確かにストレス元が多いけれどそれは普通の事じゃないのか。
でも確かにその状況は良くなる予定があって、それならそれから頑張ればいいって話、なのかな。
そうしたら頑張れるのかな。


ずっと寝ててもいいよ。どうせすぐ飽きるよ。
飽きたら頑張ればいいじゃん

ってそんな私を甘やかす言葉がようやく少し頭に入ってきた。
そうか、ずっと寝ててもいいのか。飽きたら頑張ればいいのか。

そっか。そういえば1年前の私は殆どそんな生活だったかもしれない。
ずっと寝てたわけではないけれど、労働から解放されて1日中家に居る生活。
薬を飲んで家事をして仕事に追われない、自分のペースで生きられる時間を過ごしていたのだった。

そういえば、そうだった。

あの時はどんな気持ちだったのか正直うまく思い出せないのだけれど、少なくとも今会社に使っている時間が全て自由に使えるようになるのなら。
もっと眠れる。そうしたらもう少しまともに頭が働くようになる。


たぶん、きっと大丈夫だなって、根拠はないけれどそう思えた。
今はつらいのは仕方がないのかもしれない。
試験もできるだけ頑張ることはしよう。


でも、もしだめでも、一度ゆっくり休んでから、充電してから頑張ろう。
きっと遅くないし、頑張れる。多分、きっと。
休んでも頑張れなかったらそれはその時に考えるべきなんだ。
今休息が足りない状況で、それでもできなかったらなんて考えても仕方がないんだ。

そりゃそうなんだよな。当たり前なんだけれど。

苦しんでいる方が偉い気がするんだよね。
苦しくて頑張っている方が、できた人間でいられる気がする。
だってこんなに苦しいのに頑張っているから。
苦しいからって休んでしまうと甘えているような気がしてしまう。
苦しい時は休んで、苦しくなくなってから頑張った方がいい結果がでるんだろうな。
今の頑張りと苦しくない時の頑張りはパフォーマンスが違うもの。
加齢の恐怖がないわけじゃないけど(いやむしろそれにとてもおびえているのだけれど)きっとまだ、なんとかなる。
苦しみながら頑張ることを続けていたらきっともっと時間を浪費することになる。

腑に落ちていない部分がないわけじゃないけれど、頑張って苦しむことを美徳とする事がおかしいって、客観的にみればわかるんだから自分にそれを押しつけるのはできるだけやめようと思う。
根性論でどうにかなることって、きっとそんなに多くないんだ。

 

 

 

 

私はきっとまたすぐに頑張り始める。

いや、頑張ること自体はきっとそれほど悪いことじゃあないんだけど、それに押しつぶされそうになるのがダメなんだ。

ちょっと頑張ったくらいで押しつぶされそうになるのは、それは私が不出来だからじゃなくて、単純に疲れているからなんだよ。

仕事だけじゃなくていろんなものに。

 

だから、少しがんばりすぎないようにがんばります。

 

ちょっとお休みするね、こんなことで疲れてしまう自分が情けなく感じるけれど、もう疲れてしまったものは仕方がないんだ。

はやめにお休みしたらきっと早めに元気になれるから、4月まではお仕事を頑張ります。

それからは少しゆっくりして、それからなにかいろいろやろうね。

そうしよう。

 

 

とりあえず、勉強はペースダウン。

ゆっくりで、やる。

 

そんな感じ。

 

おわり。