あさえです。
明日8月26日ついに公開される 映画「君の名は。」。
明日観に行くことはできませんが、映画館で観たいとは思っています。
そして、映画の公開に先立って6月25日に発売されていた小説「君の名は。」
実は結構前に買ってました!!
ってことで公開直前小説感想文!
ネタバレはできるだけしない方針。
CMで公開されている程度のあらすじには触れます。
夢
「入れ替わってる!?」
というセリフで神木隆之介君と上白石萌音ちゃんがハモるのが印象的なCM。
秒速5センチメートルの新開誠さんの新作映画、の小説版であるこの作品は、私の新海誠小説デビュー作にもなりました。
ずっと秒速の小説が読みたいだのなんだの言って読んでなかったのです。
1ページ目、ページをめくって読み始めて、
数行
すぐに本を閉じました。
息が苦しくなって、胸にこみあげてくる何かがあって読み進めるのがつらかった。
新海さんのあの、しつこいくらい、丁寧に描かれて現実よりもずっと美しく緻密に書き込まれる風景画を見たときみたいに
詩的な表現が、文章が、そこから伝わってくる何かを受け止める準備が私にはできていなくって、胸が苦しくなった。
一呼吸おいて読み直してやっぱりくるしくて、読み進めるうちに大丈夫になったかと思えばふとした時にまた、苦しくなる。
この小説の一番最初の部分、第一章の部分については、わかっていて今読み返しても、なんど読み返しても胸がぎゅっと苦しくなります。
ああ、この人は文章だとこういう表現をするのだなぁと思って表現者としての新海誠さんへの気持ちが高まりました。
そうやって読み進めていって表現じゃなくてこの物語そのものにも驚かされて、ああそうかこういう話も書くのだなぁと思って、なんというかすごく驚きました。
うつくしく、もがく
この表現がとても好きです。
うつくしく、もがく。
そしてこの章もすごく好きです。
うつくしく、もがく。
もがくことは、うつくしいだろうか。
みっともないことじゃあないだろうか。
うつくしく、もがく。
もがいてみせる。
もがいて、もがいて、そうして結果はどうなるの。
君の名は。
新海さんがあとがきで
この小説を書こうとは、本当は思ってなかった。
と書いていて、ああそうだろうなぁと思った。
でも、読んでよかったと思った。映画を見る前にこの本を読んだことについても後悔はないし、よりいっそう映画を見たくなった。
この作品を、映像で。
そうして、もう一度小説を読んでこの世界に浸ろう。
映画の世界とはきっと少し違う、小説でしか見られない世界。
私が受け取る世界。
私が生きるこの世界で、私はもがくことができるだろうか。
うつくしく、もがくことができるだろうか。
ああ、はやく映画がみたい。
おわり。