あさえです。
本を読んでもレビューを書かない。本を買っても読んでない。
山が高くなりながら、山の数も増えていきます。増える積読たち……
どうしたものか。
とりあえず美少年シリーズから消化しよう。
ってことでシリーズ2作目。
ぺてん師と空気男と美少年レビューです。極力ネタバレ避ける系です。
1作目もレビューしてます。
ぺてん師と空気男と美少年
やっぱりどうしても江戸川乱歩なのかよ!
って思いつつこういうの嫌いじゃない。
そしてそういえば江戸川乱歩には触れてこなかった読書人生だったなあとも思った。
そして1ページ目を開いてこれが私の知っている西尾維新だ!!
1作目と違ってめっちゃ西尾維新っぽくなっている!!と思って感動したりがっかりした本作でした。
ぺてん師
ぺてん師と聞いて私が一番初めに連想するのはボカロ曲なのだけれど、世間一般で一番多いのはなんだろうか。
ちょっとボカロ脳なせいで他の答えが見つからない。困った。
まあちょっと考えて、そもそもぺてん師って言葉を見かけることがあんまりないのかなぁとも思った。類義語の「詐欺師」とかのほうが見かける。うん、こっちならよく見る。
オレオレ詐欺、とか振り込め詐欺、とか、新型なんとか詐欺とか。
でも詐欺とぺてんの違いってなんでしょうね。
明確な意味の違いはないのだろうけれど、なんとなく含まれるニュアンスが違う気がする。そういう意味で、本作に出てくるぺてん師は詐欺師ではなくてぺてん師なんだろうなって思うのでした。
そしてこのぺてんがペテンではないのはタイトルからずっと引きずっているのだけれども絶対カタカナのほうが読みやすい。間違いない。
空気男
この小説を読んだ後に空気男って言われてみても、あまりピンと来ないというか。まあピンとこないわけじゃないんだけどどうしてタイトルにまで入ってるんだろうなぁって思ったんだけど、やっぱり「ぺてん師と美少年」じゃあだめなんだなって思ったのが2周目読んだ時ね。
ライトノベルって本当に軽く読めるし、2周目だともっと軽く読める。そして1周目で見えなかったのが見えるからいい感じって思った。
レビュー書こうと思わなければ多分2周目しなかったから、ブログの力は偉大です。
大切なものは目に見えないんだって。まあそういう感じ。
美少年
やっぱり美少年はいいものだ!っていうか美しいことは素晴らしいねって思うのです。
見た目の話じゃないよ。もちろん見た目も、だけれどそうじゃない部分。
それこそ、「大切なものは目に見えない」という感じ。
美しさを、少年らしさを、探偵らしさをどこまでも追及して、そうしてその中で一番に優先されるのが「美しさ」であることに美学を感じるのです。
一本筋が通っているのはそれだけですごく素敵なことだよね。
美しい嘘だってあったっていいじゃない、ねえ。
嘘が苦手です
で、私、嘘が苦手です。最後までちゃんと突き通せない。だからそもそも嘘をつきたくない。
辻褄を合わせたりするのが苦手だし、嘘をついたことをそもそも忘れてしまう事もある。
忘れなくったって、「嘘をついている」という状況に自分自身が耐えられなくなることだってある。むしろこっちのほうが多い。
だから嘘はなるべくつきたくない。つかないようにして生きているつもりです。
ただ、人を騙すことはもしかしたら得意なのかもしれないなあと思うのです。決して嘘ではないのです。私には騙しているつもりはこれっぽっちもないのです。それなのに勝手に勘違いしてしまう人がとても多い。
その人の中の私像は実際の私とは似ても似つかないものだったりする。
それを悲しく思ったり嬉しく思ったり、どちらでもない複雑な気持ちになったりすることはありますが私は大抵直接それを訂正する事はありません。
他者からの評価はそのまま受け止めたいのです。自分でゆがめたくない。
結果、いろんなことがあって苦しくなったりして、なんだろ、意識的に嘘をついたり人を騙したりするペテン師よりも、私みたいな人間のほうが、よっぽどたちが悪いよなあと思うのでした。
こりゃあ美しくないね。どうか少しでも美しくありたいなあ。
美しさってなんだろうね。
おわり。