あさえです。
久々に読書感想文を書きます。
読んでる途中から、これは読み終わったらブログに感想が書きたいなーって思いながら読んでて、こういう本久々で本当に読んでよかった。
初版が平成23年の本で偶然本屋さんで見つけてタイトル買いしたんだけれど、あの時の私グッジョブ。よくやった。
こういう出会いがあるから本屋さんって好き。
意識の高いタイトルとゆるい内容
47都道府県をひとりで旅するとか、それを本にするとか、そういうのめっちゃブロガーっぽいなーって思って手に取った。
楽しそうな企画だなー。これ、そこそこ知名度か文章力のある人がブログでやればバズりそうだなーなんて。そしたら元々WEB連載だったものを書籍化したものだった。
月に1度、約4年をかけて旅した記録。
っていうか元のWEB連載読みたいなって思ってぐぐってもこの本の情報かこの本の感想文しか出てこなくて元の連載が見つけられず……
2002年末から始まった旅だったみたいでもう15年も前。なかなか見つけられないわけだよって思ったけどそもそも残ってないのかな。気になるけど探しきれず断念。
15年前のインターネットってなかなか思い出せないというか多分私はまだネット環境を持ってなかった。
でも本の中で
ちなみにうちのバカパソコンは、「鳥取駅」の変換が、まず「とっと利益」となる。
って出てきてふふってなった。パソコンの変換がお馬鹿だった時代、あったなぁ。パソコンの変換が賢くなったのっていつごろからだっけ。最近はもう全然不自由を感じなくなった。昔はめっちゃあほな変換をしていたのに、全然すごく賢い。
ふいんき←なぜか変換できない
が、最近は変換できちゃうよね。すごいなぁ。
47都道府県全部回ってみよう!なんてすごくなんかこう、活動的で活発な感じなのだけれど旅の内容は、ホテルでお惣菜を食べてみたり、体験してみたかったものに声をかけられなくて断念したり、そういうところがなんだかすごくいいなって思った。
意識高い系を予想して読んでみたら、まあなんとゆるいこと。そのゆるさが心地よくて、このくらいの感じだからこそ、47都道府県まわれたのかなぁなんて思ったりした。
旅先でのマッサージ
1箇所ずつ、「今回の旅で遣ったお金」として大体の明細が載っているのだけれどそれがまたちょっとおもしろい。
行ったはずなのに詳細が書かれていない場所とかがあるのがすごく気になってしまう。文章にされていない部分では何があったんだろう。
書くことと書かないことはどうやって選んでいたんだろう。そういうことが気になってしまう。
あとちょっと気になったのがだいたいどこに行ってもマッサージを受けていることだった。温泉のマッサージチェアから、ホテルでのエステまで色んな種類。でも大体どこに行ってもマッサージを受けていた。
たしかに安いビジネスホテルでも温泉旅館でもマッサージってやってるんだよね。でも私は一回もそういうのを受けたことがなくてなんだかすごく新鮮だった。あれっておじさんが頼むものじゃないんだなぁ。
無理に名物を食べない
すごいいいなって思ったのが「無理に名物を食べないようにしよう」ってところ。
せっかくだしと、食事はできるだけ旅先の名物を選ばないと!と思っていたけれど、たいして好きでもないものを、ただ名物というだけで我慢して食べることはとてもつまらないことのように思えてきたからだ。食べたいものを食べよう。それでは旅の面白みが半減するよ、と言う人もいるかもしれないけれど、わたしはもう大人だし、自由にしようと思う。
でもこのあとも何度か好きじゃない食べ物を名物だからって食べたりしていて、そのたびに後悔したりしているのが更に良かった。
旅先で名物食べなきゃって気持ちになるのも、それがあまり好きじゃないものだった時のがっかり感も、もうやめようって思ってもまたやっちゃったりするのも、めっちゃわかる!ってなって、こう、無理してない感じというかリアルな感じがとても面白いなって思った。
私もやってみたいって思っちゃう
昔からなんでも影響されやすいのは自覚しているのだけど、これも読んでるうちにもう、私もやりたいー!やってみたいー!って気持ちになって。でも元手がないな。しかもひとりだと絶対絶対寂しい。ひとりのほうが気楽だし身軽だけど、でも、寂しいよなーってなったりしてなかなか「よし!私も行こう!」みたいにはなれない。
でも、やっぱり行きたいな。ひとりじゃなくても47都道府県は一生のうちで全部まわってみたいし、本を読んでいたら行ってみたなって思う場所もたくさんできた。
「旅」ってしちゃうとすごく仰々しい感じがしちゃうけど、ただ行ってみるだけでも楽しそうだなぁ、自分の財産にできるんだなぁって思って、だからやっぱり私もひとり旅したいなって思った。
おわり。