あさえです。
ライティングのお仕事をちょっとずつさせていただくようになりまして、日々いろんなことを教わっています。
文字を読んだり書いたりが好きなので、Web系文章の
- わかりやすく書く
- 一文を短めにする
- 箇条書きや装飾を使う
みたいな特徴にあんまりいい印象がなかったのですが、いざ自分で書くと正直めっちゃ勉強になって自分の未熟さを実感する日々です。
「簡易で完読や理解が容易な文章を書く」っていうのは、自分が思っていたより難しいことなんだなって実感しました。
箇条書きって案外難しいって時に「超・箇条書き」が良書すぎた
さて
箇条書きを使うと、わかりやすい記事が書ける
ということがわかっていても、箇条書きって案外難しんですよね。
そこでオススメしてもらった本が「超・箇条書き」でした。
「短く、魅力的に伝える」ツールとしての箇条書きの使い方を具体的な例を出しながら説明してくれるとても勉強になる本です。
私が読んで特によかったと思ったポイントを3つ
- ダメな例がよくなっていく過程で箇条書きの良さが理解できる
- 内容が素晴らしく実践的でためになる
- 箇条書きの技術が使われている
順に紹介したいと思います。
ダメな例がよくなっていく過程で箇条書きの良さが理解できる
この本では箇条書きの技術として構造化・物語化・メッセージ化の3つの技術が紹介されています。
それぞれの章の初めにダメな箇条書きの例が提示されて
- ダメな例のどこが問題なのか
- どう直していけばいいのか
- 気をつけるコツはなにか
などを紹介しながら、良い箇条書きに直していく過程を確認できます。
例文がどんどん読みやすく整理されていく様は読んでいて気持ちがよく、頭にスッと入ってくる感じ。
気持ちよく読めるしわかりやすいので、決して薄い本ではないのにどんどん読めちゃいます。
実践的でためになる
ブロガーさんやライターさんが特に気をつけるべきだなって思ったのは構造化の部分。
ライターとして尊敬している人に佐々木ゴウさんという人がいるのですが、その人がよく言っているのが「情報の粒度を揃える」という言葉です。
この本では「レベル感を整える」という言葉で紹介されています。
たとえば何かを箇条書きで紹介する時に
- りんご
- 果物
- みかん
というのは良くないよね、という話です。
- りんご
- みかん
- バナナ
としたほうがわかりやすいし、もっと言うなら
- 果物
- りんご
- みかん
- バナナ
- 野菜
- にんじん
- 玉ねぎ
- じゃがいも
のほうがわかりやすいですよね。
この辺のお話が、論理的にわかりやすく紹介されています。
感覚でこっちのほうが良い気がする、ということが理解できても実践で利用できないのは
「どうして良いのか」が理解できていないからだと思うんです。
この本は、「どうして良いのか」「どうしてダメなのか」をしっかり説明しながら進んでくれるので、すぐにでも自分の文章に応用できる技術が多いなと感じました。
本の中で箇条書きの技術が使われている
一通り本を読み終わったあとに目次を見ると、本で紹介されている技術がしっかり使われていることがわかります。
本で紹介された細かい技術も含めて、実際にどうやって使っていくのか、実例がすぐに確認できるのがめっちゃいいなって思いました。
本を読む前に見た目次の印象と、読み終わったあとに見る目次の印象がかなり違うので
- 本の内容を読む前に目次にも目を通すこと
- 読み終わったあとにも目次を見ること
はおすすめです。
自分で身につくまで何度も読み返したい良書
実用書って、書いてあることが理解できても実際に自分のものになるかっていうとそうでもないなって思うことが多いですよね。
この本は
- ダメな例が改善されていく様子がわかる
- すぐに使えるレベルの技術が紹介されている
- 読み終わったあとに、本の目次を見ることでまた学べる
っていうところが本当に素晴らしかったです。
「いいな」「わかりやすいな」って思える文章を読んだ時に、「いい」と思える理由ってきちんと説明できますか?
なんとなく感覚で、いいなって思えるのもすごく素敵で大切なことだと思います。
でも、その理由がはっきり理論でわかると、自分で文章を書く際に取り入れることができますよね。
ただ真似をするのではなく、本質的に理解して、自分の文章に取り入れる。
読みやすい文章が書きたいと思った時、「超・箇条書き」に書いてあることが実践できればどんなジャンルの文章もかなり読みやすくなるのではないかと思います。
箇条書きだけではなく、長文を書く上でも理解しておきたいポイントも紹介されていて、何度でも読み返して自分の文章に反映させていきたいと思える本でした。
すべての文章を書く人に、心からおすすめできる良書です。